【人生の最適化をしよう】DIE WITH ZERO(ダイウィズゼロ)のまとめ・要約【お金の勉強】
こんにちは、アルゼー(@aluzee22)です。
- なんとなく将来が不安で、漠然と貯金をしている人
- お金が無くて、今やりたいことを我慢している人
- 毎日同じことの繰り返しで、日々の生活がつまらないと感じている人
このような方に向けて、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(以下ダイウィズゼロ)』を紹介します。
本書のタイトル「DIE WITH ZERO」は日本語でいうと「ゼロで死ぬ」となります。
ゼロで死ぬってどういうこと?なんだか怪しそう……
怪しい本ではありませんよ。本書は累計20万部超の売り上げがあり、経済学者なども絶賛しています。
この記事では、本書のタイトルである「ゼロで死ぬ」の解説やそのために重要なポイントを紹介していきます。
本書が主張「ゼロで死ぬ」を要約すると、「労働、貯蓄、(経験への)支出のバランスを最適化しよう」です。
「ゼロで死ぬ」の考え方を知って「労働、貯蓄、(経験への)支出のバランスを最適化」できれば、今よりももっと人生を豊かにすることが出来るでしょう。
ちょっと本の内容が気になってきたかも。
それなら、『ダイウィズゼロ』の内容をわかりやすくまとめてみたので、一緒に見ていきましょう。
書籍紹介
まずは、『ダイウィズゼロ』の書籍・著者の情報を紹介します。
書籍情報
著者:ビル・パーキンス
訳者:児島修
出版:ダイヤモンド社
発売日:2020年9月30日
定価:1870円(税込)
ページ数:280P
著者情報
ビル・パーキンス
1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO。アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。本書が初めての著書となる。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール P279
目次
目次の一覧です。
本書では、人生を豊かにするためのルールが各章で解説されています。
ルール1 「今しか出来ないこと」に投資する
ルール2 一刻も早く経験に金を使う
ルール3 ゼロで死ぬ
ルール4 人生最後の日を意識する
ルール5 子供には死ぬ「前」に与える
ルール6 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
ルール8 45~60歳に資産を取り崩し始める
ルール9 大胆にリスクを取る
大前提:最低限の生活防衛資金を確保しておこう
本書ではタイトルにあるように「ゼロで死ぬ」ことを勧めていますが、「何も考えずに今あるお金をすべて使おう」と言っているわけではありません。
最低限の生活費や老後資金は確保しておくように注意されています。
足元をある程度固めた上で、積極的に経験や健康に使っていきましょう、というのが本書の趣旨です。
「ゼロで死ぬために今ある貯金を全部使ってしまおう!」とはならないように気を付けてくださいね。
「ゼロで死ぬ」とは?
「ゼロで死ぬ」の概要
本書の主張である「ゼロで死ぬ」とは、「稼いだお金を無駄なく使い切ってしまおう」ということです。
そのまんまだね。
そうですね。では、次に「なぜゼロで死ぬ」ことが良いのかを説明していきます。
「ゼロで死ぬ」は効率の極み
本書では、「ゼロで死ぬ」ことは効率の極みであると述べられています。
その理由は、「ゼロで死ぬ」とは仕事、貯蓄、経験のバランスを最適化することだからです。
具体的には、「ゼロで死ぬ」の逆、「ゼロで死ななかった」状況を考えると分かりやすいでしょう。
- 残ったお金を稼ぐため(仕事)に使った時間
- 仕事が無ければできていたはずの経験
この2つ(時間と経験)を無駄にしていることになります。
わかるような、わからないような…
では、もう少し具体的に、時給1,000円のAさんが100万円を残して亡くなった場合を考えてみましょう。
名前:Aさん
時給:1,000円
死亡時の残金:100万円
この場合、Aさんは100万円÷1,000円/時間で1000時間(約42日)分の時間を無駄にしたといえます。
もし、Aさんがもっと有意義にお金や時間を使いたいと考えた場合、
- お金を使った経験(旅行など)がしたかった場合:半分の時間(500時間)だけ働いて半分の給料(50万円)を貰い、得られた時間とお金で旅行などを楽しむ。
- お金がいらない経験(ウォーキングやボランティアなど)の場合:1000時間分早く仕事を辞めて、自由な時間が持てる。
このような選択肢をとることもできたはずです。
なので、「ゼロで死ぬ」ことは効率の極みであり、「ゼロで死ぬ」こと意識することは大事なのだと著者は述べているのです。
「ゼロで死ぬ」のが効率的なのはわかったけど、具体的にはどうすればいいの?
具体的な方法についても本書で解説されています。後ほどポイントを絞って取り上げますね。
「自動運転モード」から抜け出そう
「ゼロで死ぬ」ためには、お金と時間の使い方について十分に考えることが必要です。
しかし、お金と時間をどのように使うかについて人は十分には考えていないそうです。
その理由を本書では、人は普段「自動運転モード」で生きているからだと述べています。
「自動運転モード」とは、普段の習慣を疑いなく継続している状態のことです。
- 朝食:パンかご飯か
- 通勤ルート:電車を使うかバスを使うか、歩いていくならどの道を行くか
などなど
同じようにお金や時間の使い方も、いつもと同じ選択肢をとることがあります。
例えば、毎日スターバックスでコーヒーを買うことや毎日YouTubeでダラダラと動画を見てしまうことなどが該当します。
YouTubeを見てダラダラするってなんだか実感がこもってるような……
ギクッ! と、ともかく、これらの習慣を一度見直してみることが自動運転モード」から抜け出すためには必要なのです。
悩むことが減ってラクなため、「自動運転モード」は必要なものです。
しかし、このモードに留まっていていは同じ選択肢しか選べないため、あなたが本当に望むものは得られません。
なので、お金と時間の使い方について「自動運転モード」をやめて、自分の望む方向へ向かうよう考えることが、人生を充実させるために大事なのです。
- スタバのコーヒー→安いインスタントコーヒーで代用する
- ダラダラ動画を見てしまう→やるべきことが終わるまでYouTubeを開かない
「ゼロで死ぬ」ために重要なルール3つ
ここからは、「ゼロで死ぬ」ために自分が特に重要と考える本書のルールを3つに絞って紹介します。
①ルール2 一刻も早く経験に金を使う
1つ目は、なるべく早く経験にお金を使おうということです。
なぜ経験なのか、なぜ早い方が良いのかに分けて見ていきましょう。
なぜ経験なのか
なぜ経験が大事なのかを解説します。
著者は経験について以下のように述べています。
人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール P044
自分の人生は、今までの経験(学校、仕事、趣味、友人関係など)の上に成り立っているということです。
つまり、良い経験が多いほど人生も豊かになると言えます。
だから、人生を豊かにするためにも、お金を使ってでも経験をすることが大事なのです。
なぜ「早い方がいい」のか
次に、なぜ早い方がいいのかを解説します。
経験を早くする方が良い理由は、以下の2点です。
①年を取るほど、できる経験の種類が減っていくから。
②早く経験するほど、「記憶の配当」たくさん手に入れられるから
①に関しては、高齢になると体が老化するのが原因です。
体力の必要な経験(登山、スキーなど)をすることは、年を取った後よりも若い時の方が楽しむことができるでしょう。
②「記憶の配当」とは、経験を思い出した時に得られる喜びのことです。
例えば、家族との楽しかった旅行、友人と一緒にした遊び、頑張って勉強し受験に合格した経験などは思い出すたびに嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
その嬉しさが、記憶(経験)から貰える「配当」なのです。
そしてこの「配当」は、早くに経験をするほど思い出す期間が長くなり「配当」を多く受け取ることができます。
これらの2点から、経験は少しでも早い方がいいのです。
②ルール4 人生最後の日を意識する
2つ目は、人生最後の日を意識するです。
人生最後の日って何?意識してどうなるの?
簡単にいうと寿命を予測してみようということです。
まず前提として、完全にゼロで死ぬというのは不可能だと著者は述べています。
ここにきてタイトル詐欺!?
待って待って、説明するので落ち着いてください。
”完全に”ゼロで死ぬのが不可能なのは、自分の人生最後の日がいつになるのか正確に知る方法がないためです。
ですが、「ゼロで死ぬ」ことを意識することはムダをなくすために有効で、人生を豊かにするために必要な考え方です。
その前提を踏まえた上で、資産が枯渇することを避けるために自分の寿命を予測して老後資金を準備することが必要なのです。
逆に、寿命について予測をまったくしないと、必要以上に多くのお金を貯めてしまい、貴重な時間とエネルギーをムダにしてしまう可能性があることに注意が必要です。
ちなみに、寿命を予想するには保険会社が無料提供している寿命計算機を使うことが勧められています。
本記事では、寿命計算機で検索トップに出てきた大樹生命の「目指せ健康長寿!長生き診断」を紹介します。
年齢以外の個人情報は不要で、20個の質問に回答するとあなたが同年代よりも長生きできそうかどうかを診断してくれますよ。
なお、この診断で使用されている平均余命のデータは平成24年のもので少し古いです。
令和4年のデータでは、男性の平均寿命は81.05歳、女性の平均寿命は87.09歳となっています。(厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況より)
③ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
3つ目は、やりたいことの「賞味期限」を意識するです。
私たちがやりたいと思っていることには、実は「賞味期限」があります。
やりたいことに「賞味期限」なんてあるの?
例えば、やりたいことが「富士山に登りたい」の場合を考えてみましょう。
若いうちはともかく、高齢になり足腰が弱ると出来なくなってしまう可能性がありますよね。これがやりたいことの「賞味期限」です。
この「賞味期限」を意識しないままでいると、できなくなってしまってから気が付いて後悔することになるかもしれません。
そうならないために、本書ではタイムバケット(時間のバケツ)を作成することを勧めています。
- タイムバケット(時間のバケツ)の大まかな概要
-
現在をスタート、予想される人生最後の日をゴールとして横線を引く。横線を5年または10年の間隔で区切っていく。やりたいことをリストアップして、区切り(バケツ)の中に入れていけば完成。
タイムバケットを作成することで、自分がいつまでに何をしたいのかが明確になります。
自分がやりたいことを賞味期限切れにさせないためにも、タイムバケットを作成しいつまでに何をやりたいのかを意識することが大事なのです。
人生全ての計画を立てるのが困難だと感じる人には、ゴールを短く設定する方法を勧められています。
具体的には、10年区切りのバケツを3個作り、今後30年で何がしたいかを考えるといった方法です。
まとめ:「ゼロで死ぬ」を意識して豊かな人生を送ろう
今回は、『ダイウィズゼロ』から学んだ「ゼロで死ぬ」の解説とそのために重要なルール3つを紹介しました。
もう一度、本書のポイントを振り返ってみましょう。
- 「ゼロで死ぬ」とは?
「ゼロで死ぬ」の概要
「ゼロで死ぬ」は効率の極み
「自動運転モード」から抜け出そう
- 「ゼロで死ぬ」ためのルール9つから、自分が考える重要な3つ
①ルール2 一刻も早く経験に金を使う
②ルール4 人生最後の日を意識する
③ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
これらのルールは、知っているだけで人生を豊かにするための方向性を示す羅針盤の働きをしてくれます。
なので、「ゼロで死ぬ」ことを実際には目指さない人にも、本書を読むことはとても有用だと考えています。
また、目次にあるように、本書には人生を豊かにするためのルールがまだまだたくさん載っています。
この記事で本書が気になった方は、是非読むことをオススメします。
それでは!