【強みの見つけ方】『苦しかったときの話をしようか』から学んだこと
今回紹介するのは「強みの見つけ方」についてです。
- 強みが何なのかわからない
- 探しても強みが見つからない
- 強みをどう活かせばいいのかわからない
副業や就職、転職などで成功するには、自分なりの「強み」があることが重要になります。
しかし、自分の「強み」がはっきりとわかってる人は少ないのではないでしょうか。
「強みって一体何だろう?」「どうやって見つけたらいいのだろう?」と、考え出すと難しくてなかなか見つからないですよね。
自分も、今まで真剣に強みを考えたことはありませんでした……
そんな時に出会ったのが、森岡毅氏の『苦しかったときの話をしようか』です。
本書は、日本を代表するマーケターである森岡毅氏が就活で悩む娘に向けて書いた虎の巻です。
今回はそんな本書の中から、強みの見つけ方について以下の内容を解説していきます。
①強みとは何か?
②なぜ、強みはすぐに見つからないのか?
③強みの探し方
④強みの活かし方
自分の強みを理解できれば、副業や就職、転職を有利に進めることも出来るようになります。
この記事では、「強みの見つけ方」についてわかりやすく解説していくので、是非最後まで読んでいってください。
本書の概要
本書は、「日本を代表するマーケター」とも呼ばれる森岡毅氏の著書になります。
森岡毅(もりおか つよし)
戦略家・マーケター。
高等数学を用いた独自の戦略理論、革新的なアイディアを生み出すノウハウ、マーケティング理論等、一連の暗黙知であったマーケティングノウハウを形式知化し「森岡メソッド」を開発。経営危機にあったUSJに導入し、わずか数年で劇的に経営再建した。
著書に『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』『確率思考の戦略論』(いずれもKADOKAWA)など。
本の詳細 | 内容 |
---|---|
タイトル | 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 |
著者 | 森岡毅 |
ページ数 | 308P |
出版社 | ダイヤモンド社 |
定価 | 1650円 |
発売日 | 2019年4月11日 |
概要 | 著者である森岡毅氏が、「やりたいことがわからない」と悩む自身の娘に向けて書いた虎の巻。 ビジネスの最前線で生きてきた著者が、戦略家・マーケターならではの視点でやりたいことや強みの見つけかたなどを解説している。 |
強みの見つけ方
ここからは、強みの見つけかたを順番に解説していきます。
強みとは「自分の中」にある特徴
まずは、強みとは何かという定義から確認していきましょう。
結論から言うと、強みとは自分の中にある相対的な特徴のことだと述べられています。
なぜ「自分の中」なのかといえば、他人と比較してもしょうがないからです。
本書では、人の特徴(≒強み)を
神様のサイコロで決まった”もって生まれたもの”
苦しかったときの話をしようか
とした上で
泣いても喚いても、その特徴を大きく変えることはできないのだ。であれば、過去に振られたサイコロを受け入れて、前を見よう。人と比べて凹んでいる場合ではない。変えられるのは未来だけなのだ!
苦しかったときの話をしようか
と強調して語られています。
過去を受け入れて前を見よう、という言葉には納得するものがありますね。
なので、強みは自分の中にある特徴だと覚えておきましょう。
強みが見つからないのは、他人と比べているから
次は、強みがすぐに見つからない理由について解説します。
結論から言うと、強みが見つからないのは自分の特徴を他人と比べているからです。
強みとは「自分の中にある特徴」のことでした。
なので本来は、強みを探すときに他人と比べる必要はありません。
しかし現代では、成績や評価といった形で他人と比較されることは日常茶飯事です。
確かに、学校でも職場でも常に同期や同僚と比べられてたかも……
その結果、自分の中の強みが見えなくなっているのです。
なので、強みが見つからないという人は他人と比較することをいったん止めてみましょう。
自分の中の強みの探し方は、次の項目で詳しく解説します。
強みの探し方
ここからは、強みの探し方を具体的に解説していきます。
強みはどこにあるのか?
本書では、「強みは必ず好きなことの中にある」と述べられています。
なぜなら、今の自分にとって好きなことは、今までに行った行動に対する良い結果、良い反応の積み重ねだからです。
- 話し方が上手で周りを笑わせられる人→話すことが好きになる
- テストで良い点を取って褒められた人→勉強することが好きになる
なお、ここで大事なのは名詞ではなく動詞(〜すること)です。
上の例では、
話し(名詞)が好きではなく、人と話すこと(動詞)が好き
勉強(名詞)が好きではなく、勉強して良い点を取ること(動詞)が好き
といった感じです。
このように、好きなことを書き出して強みの傾向を見つけていきます。
好きなことを3つに分類する
書き出した強みは以下の3つ(当てはまらないものは「それ以外」)に分類していきます。
分類 | 得意な武器 |
---|---|
T(Thinking) | 考える力が武器 |
C(Communication) | 伝える力が武器 |
L(Leadership) | 変化を起こす力が武器 |
この分類は、強みの方向性を理解しやすくするために、どんな職業でも必要となる基礎的な能力を3つに分けているそうです。
分類した結果から自分の強みを見つける
「好きなこと」を3つの分類に仕分けできたら、内容を分析していきましょう。
大体の人は、3つの内の1つに「好きなこと」が集中していたはずです。
自分はTに集中しており、Cの好きなことはほとんどなかったです(話下手)
この最も「好きなこと」が集中しているところが、自分の強みである可能性が高いです。
見つけた強みの活かし方
強みを見つけられたら、次は強みを活かす方法を見ていきましょう。
強みを活かすには、自分の強みに向いた職業やスキルを選ぶことが大事です。
その理由は以下の2つになります。
1つ目、向いていない職能は弱点の可能性が高いから
2つ目、強みによって向き・不向きがあるから
分類ごとの向いている職業の例は以下の通りです。
分類 | 職業例 |
---|---|
T:考えること、好奇心を持って考えられる分野や学んだ知識が武器 | コンサルタント、各種の士業(弁護士、税理士など)、研究職など |
C:人とのつながり、コミュニケーション力の高さが武器 | 広報、ジャーナリスト、営業職など |
L:周りを巻き込みながら目標に向かって進むこと、人を動かす力が武器 | 起業家、経営者、管理職など |
強みを見つけることができたら、その強みにあった職業を探してみましょう。
そうすれば、好き、得意を活かせる仕事が見つかるはずです。
まとめ 「好きなこと」から自分の強みを見つけよう
今回は、森岡毅氏の「苦しかったときの話をしようか」を参考に強みの見つけ方を紹介しました。
もう一度、内容を確認してみましょう。
- 強みとは、自分の中での相対的な特徴のこと。
- 強みは自分の中のにある。他人との比較では見つからない。
- 強みを見つけるには、好きなことを動詞で書き出していこう。
- 強みを活かすには、自分の強みに向いた職業を選ぼう。
本書が述べる強みとは、自分の中にある相対的な特徴のことです。
なので、自分の強みに悩んでいる方は、「自分の好きなこと」を見つけるところから始めてみましょう。
強みを見つけることが出来れば、副業や就職にも強みを活かすことが出来ますよ。
本書には他にも「やりたいことの見つけ方」や「自分の弱さとの向き合い方」など魅力的な内容がたくさんあるので、気になった方は是非本書を読んでみてください。
それでは!