【メモ書きで悩みを解決】『ゼロ秒思考』から学んだこと3つ
①理不尽なことがあって、モヤモヤと悩んでいる
②同じことで何度も悩んでしまう
③自信がなくてネガティブな考えばかり浮かんでくる
突然ですが、皆さんは「今悩んでいること」ってありませんか?
自分に関係がないことで怒られたりすると、2,3日は引きずるな…
理不尽ことや不安なことがあると悩んでしまうのは当然ですよね。
そんな人に丁度いい解決方法がありますよ!
今回は、そんな悩みを抱えている人に、『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング(以下ゼロ秒思考)』という本を紹介します。
『ゼロ秒思考』では、メモを書くだけであなたが感じている悩みを解決してくれる方法が書かれています。
メモを書くだけで悩みを解決できるって本当?
本当ですよ。著者の赤羽雄二さんは、マッキンゼーに入社後にこの方法を考えだして、多くの組織の計画立案や事業の立ち上げを成功させています。
この記事では、本書で紹介されているメモ術の具体的な方法と、メモを書くことで得られるメリットを3つピックアップして紹介していきます。
- ゼロ秒思考の概要とやり方
- メモを書くことで得られるメリット3つ
①思考が整理できる
②同じことで何度も悩まなくなる
③考え方がポジティブになる
- 「深堀り」でさらに考えを深められる
モヤモヤを解消したい方、悩みを解決してすっきりしたい方は、この記事を是非読んでいってください。
本書の紹介
まずは本書の概要と著者の説明です。
赤羽雄二(あかば・ゆうじ)
東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120人強に成長させる原動力となるとともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた。2002年、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命としてブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。最近は、大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいる。
本の詳細 | 内容 |
タイトル | ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング |
著者 | 赤羽雄二 |
ページ数 | 216P |
出版社 | ダイヤモンド社 |
定価 | 1540円 |
発売日 | 2013年12月20日 |
概要 | A4の紙に1件1ページで書く。ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く。毎日10ページ書き、フォルダに投げ込んで瞬時に整理する。それだけで、マッキンゼーのプログラムでも十分に教えていない、最も基本的な「考える力」を鍛えられる。(『ゼロ秒思考』 帯より) |
ゼロ秒思考の概要とやり方・活用方法
ここからは、本書のタイトルであるゼロ秒思考の概要とやり方・活用方法を説明していきます。
ゼロ秒思考の概要
ゼロ秒思考は、本書では以下のように定義されています。
思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。
ゼロ秒とは、すなわち、瞬時に現状を認識をし、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。
ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング P50
要約すると、ゼロ秒思考を身につけると「即断、即決、即行動」が出来るようになります。
そして、ゼロ秒思考を身につける最良の方法が「メモを書くこと」なのです。
ゼロ秒思考のための「メモの書き方」
メモの書き方はとてもシンプル。
A4用紙に思いついた言葉をメモしていくだけです。
また、必要なものも、A4用紙とボールペンのみで用意できます。
A4用紙を横向きにセット
左上にタイトルを書いて下線を引き、右上に年月日(例:2023-12-00)を書きます。
4〜6行、1行20〜30字、行の始めには―(ハイフン)をつけましょう。
タイトル~本文は必ず1分以内で書いてください。枚数は1日10枚が目安です。
注意点として、制限時間(1分以内)は必ず守るようにしてください。
あれこれ悩んでしまうと時間がかかってしまうので、頭に浮かんだ言葉をそのまま書くことがおすすめです。
最初は言葉が出てこないため1〜2行しか書けないかもしれませんが、慣れてくるとだんだん書けるようになるので、気にしなくて大丈夫です。
行数よりも時間を優先し、1分経過したらそのページは打ち切るようにしましょう。
そのタイトルがまだ書き足りないと思ったら、次のページを同じタイトルにして書いてもOKですよ。
整理と活用方法
メモを毎日書いているとだんだんとたまってきてしまいます。
ここでは、たまったメモの整理と活用方法について解説します。
整理に必要な物:クリアファイル、ラベルシール
カテゴリーに「その他」を作っておくと、仕分けに迷った時に便利ですよ。
こうして整理したフォルダの活用方法として、3ヶ月に一度見直すことが推奨されています。
これは、自分の成長過程を確認するためです。
ざっと眺めるだけでも、3ヶ月前の自分はこんなことで悩んでいたのかと驚くでしょう。
2回見直したファイルは、大半が頭の中に入っているはずなので、以降は見直さなくてよくなります。
注意点:A4用紙以外はダメな理由
本書では、メモ書きに使用する紙はA4のコピー用紙を推奨しています。
ノートや日記帳、パソコンやスマホは以下のデメリットがあるので使用を避けてください。
デメリット | |
ノート | 一冊がすぐに終わる ページの並び替えなどの整理が出来ない どこに何を書いているかの管理がやりにくい |
日記帳 | (ノートのデメリットに追加して) 一冊が高い 書き込める範囲が狭い |
パソコン・スマホ | 立ち上げるために時間がかかる 文字以外(図解やグラフなど)を書きにくい メモを並べて見比べるのが難しい |
ゼロ秒思考のメモ術で得られるメリット3つ
ここからは、本書から学んだことで特に効果が実感できたポイントを3つ紹介します。
メリット①思考の整理ができてモヤモヤとした悩みが減る
メモを書く利点の1つ目は、思考が整理出来ることです。
考えていることをメモに書き出すと、頭の中の考えが文字として目に見えるようになり全体像をとらえやすくなります。
メモに書いておくと、忘れてしまっても見直すことができるのもメリットです。
考えていることが整理されると、頭もすっきりしますよ!
また、思考が整理されると、モヤモヤした悩みを減らせるメリットがあります。
モヤモヤした悩みは、嫌なことがあって心が乱れていることが原因です。
本書でも、
人間の頭は心と切り離せないため、心が乱れると頭がうまく動かないのだ。堂々巡りをしたり、あと一歩のところで戻ったり、決めかねたりする。それがストレスでさらに頭が働かなくなっていく。
ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング P66
と述べられています。
なので、頭の中のモヤモヤをメモに書き出してすっきりさせると、心の乱れが落ち着いて、結果としてモヤモヤした悩みも減ってくるのです。
モヤモヤした悩みがある人は、是非一度、その悩みをメモに書き出してみることをお勧めします!
メリット②同じことで何度も悩まなくなる
メモを書くことで、同じことで何度も悩まなくなります。
そもそも、同じことで何度も悩む原因は、考えが空回りしているためです。
考えが空回りする理由は、問題にぶつかった時に、問題の表面をなでるだけで深く考えずに終わってしまうためです。
深く考えずに問題の本質を捉えられないと、いつまでたっても考えが前に進まず、同じところで何度も悩んでしまうことになります。
嫌なことで何度もモヤモヤするのは、考えが足りず空回りしていたのか
考えを空回りさせないために、本書では考えを深める訓練を行うことが推奨されています。
そして、考えを深める訓練に最適な方法が「メモを書くこと」です。
考える力は筋トレと同じで、鍛えれば鍛えるだけ力がついてきます。
1~2週間、考えをメモに書いていくだけでも、次第に頭がすっきりしてきて悩む回数が減ったことを実感できると思いますよ!
メリット③頭がすっきりして考えがポジティブになる
メモ書きをしていくと、頭がすっきりして考え方がポジティブになります。
頭がすっきりする理由は主に以下の2つです。
①課題の可視化:気になったことを書き出すと、課題が目で見えるようになり頭で理解しやすくなる。
②優先順位の明確化:課題が整理されることで、自分にとって大事なこと、大事でないことが目に見えて区別できるようになる。
この2つが出来るようになると、課題をどんどん解決できる好循環に入ることができます。
解決するべき課題がわかる→課題をどんどん解決できる→自信がつく→ポジティブになれるというわけです。
自分も、以前は考えを上手く整理できていなかったため、言葉にして話すことがとても苦手でした。
しかし、本書のメモ術で考えを書き出して整理できたことで、以前よりも自分に自信がつき自分の考えを話すことへの苦手意識も軽減しました。
「深堀り」でメモの効果をさらに高めよう
さらに考えを深めたい人は、メモに書いたことの「深堀り」をしてみましょう。
深堀りとは、1ページに書いた行を新しいページのタイトルとしてメモを書いていく方法のことです。
具体例として、「どうすればダイエットを挫折せずにできるか」というメモを作ってみました。
注意:字が汚いです。読みづらかったら申し訳ありません……
1ページ目の各行をタイトルに、次のメモを書いて「深堀り」していきます。
①どうして毎回長続きしないのか
②頑張っても効果が出ないのはなぜ?
③一人でやるから失敗する?
④糖質制限ダイエットはどうか?
- 全部並べるとこんな感じ(縦長なので折りたたんでおきます
このように、ダイエットの悩みを深堀するだけでも、続かない原因と対策、ダイエット法の模索まですることができます。
深堀りをすると、考えを深め、内容を濃くすることができ、「ただの悩み」を自分にとって意味のあるものにすることが出来ます。
皆さんも、メモを書くことに慣れてきたら、「深堀り」をぜひやってみてください。
まとめ:メモに書き出して考えをすっきり整理しよう
最後に、この記事の内容をもう一度確認してみましょう。
①思考が整理できて、すっきりする
②同じことで何度も悩まなくなる
③考え方がポジティブになる
思いついたことを書くだけだからカンタンそう
初めは何を書けばいいか悩むと思いますが、1週間くらいで自然と書けるようになってくるので頑張って!
また本書には他にも、メモ術を応用した「腹が立たなくなる方法」や「企画書のまとめ方」などが紹介されています。
気になった方は下記のリンクから、是非本書を買って読んでみることをオススメします。
メモを書くことで、頭をすっきりさせてポジティブな毎日を送りましょう。
それでは!